SCHEDULE

自然派金継ぎ~ものをえらぶ、つかう、なおしてもっと好きになる~

  • 六本松 蔦屋書店

2022年04月30日 (土)

金継ぎとは、割れや欠け、ヒビなどの陶磁器の破損部分を漆によって接着し、金などの金属粉で装飾して仕上げる修復技法です。

 

欠けてしまった器が『金継ぎ』によって、世界でただひとつの器として蘇生し、一層の深い美と価値を生み出すことができる“技術と芸術”の融合として、海外でもそのスピリットが高い評価を受けています。

 

『金継ぎ』は修理の意味合いを超えた創作であり、世界に類を見ない手法で“日本古来の美”を感じることができると称賛されていますが、現在の金継ぎには漆(ウルシノキから取れる樹液、接着力とその光沢感により、古代から使われている)ではなく、ケミカルな接着剤も広く使われており、古来より日本人が大切にしていた『金継ぎ』と離れてしまった行為になっているものも残念ながら多く見受けられるようになっています。

 

そこで、今回は博多漆芸研究所の松生まさよ先生に、伝統的な手法の「金継ぎ」教えていただきます。
先生は自然に優しく、持続可能な素材「漆」を使った、古来からの方法を用いることで、安全でサスティナブルな「金継ぎ」を世界で初めて「自然派金継ぎ」と称し活動されてます。
伝統的な金継ぎの一日体験は不可能と考えられてきましたが、博多漆芸研究所で独自に工夫され、1日での体験が可能になりました。

 

今回はワークショップの前に四半世紀以上、漆芸に携われている経験豊富な松生先生より漆芸・金継ぎについてのお話しもしていただきます。
お勉強になるのはもちろんですが、松生先生の暖かな、大地にしっかり根差している木の下にいるような包容力を感じながら、一緒にこれから大切にしていきたいものは何か、みつめていきませんか。

 

ご体験いただくことで、今後ご自宅でも金継ぎができるようになり、大切な器を自分の手であらたな器として長く使っていただけるようになります。

たいせつにえらんで、つかって、なおして、たいせつな人につなげていきましょう。

 

■今回のワークショップでは、金継とすり漆をご体験いただきます。
“すり漆=漆をすりこんで拭き取る ” ことです。
漆は、ウルシの木が身を守るために分泌する樹液なので、木製品に防水・防腐塗装をすることとなり、漆芸の中でも最も基礎的な技法です。
すり漆をした後、スタンプで絵付けしてオリジナルのプレートを制作します。

 

お持ちの食器や家具で、気になる木製品はありませんか?
ワークショップを通して、すり漆のコツとかぶれ対策を伝授しますので、ご自身でまな板、カトラリーなど、身の回りの木製品を自分で塗装できるようになります。

 


スケジュール
4月30日(土)

14:00~まさよ先生のお話し
15:00~すり漆(木皿)
15:45~金継ぎ(箸置)
16:30終了(目安)

 

・汚れてもよいお洋服でご参加ください
・木皿プレート・箸置きはWS後お持ち帰りいただけます
・今回のワークショップは大人の方がご参加いただけます。

 

参加費:1万円(税込・材料込)
定員:12名

 

お申込みは六本松 蔦屋書店店頭・お電話にてお受け付けいたします。
092-731-7760(六本松 蔦屋書店)

 

博多漆芸研究所

https://hakatashitsugei.jpn.org/

 

2008 福岡市にて九州初の本格的漆芸教室として、開講スタート。
名称は「ぬり松、漆の教室」。
2013 姪浜教室を開講。「化学物質を一切使わない」金継ぎ講座を新規開設
2015 講演会 「日本の漆と文化財」
2015 「ぬり松、漆の文化祭」
2016 「ぬり松、漆の教室」から「博多漆芸研究所」に改称
2017 講演会 「福岡と漆」
2017年 工房および2箇所あった教室を統合し、移転。「化学物質を一切使わない金継ぎ」を「自然派金継ぎ」と名称する
2017年 岩田屋コミュニティーカレッジにて「自然派金継」講座開講
2018年「博多漆芸研究所作品展」
2020年 オンライン講座を強化するためスタジオを現在の場所に移転。
2021年 学IWATAYAにて「自然派金継」講座開講
JEUGIAカルチャー香椎浜 「自然派金継」講座開講
2022年 JEUGIAカルチャー橋本 「自然派金継」講座開講(4月)
現在 スタジオ、オンライン含め約130名の研究生が在籍

 

【安心・安全のための取り組み】
イベント開催時は、新型コロナウイルス感染拡大防止を考慮し、下記の対策を行っています。
入店時にはマスクの着用をお願いいたします。
(37.5度以上の熱や咳の症状がある方はお断りします)
消毒液を設置しておりますので手指の消毒を適時お願いいたします。
店内の喚起を充分に行っております。
店内設備は適時消毒しております。

 

お問い合わせ先
artdrop@ccc.co.jp

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